樹海のおくりもの

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【“生命の道1 (部分)” 2017年 水彩 サムホール】



樹海に行きたいと思っていたことがあります。

「あります」って今年(2017年)の1月のことなので
つい最近です。最近すぎますが。



樹海と言えば言うまでもなく、富士の樹海のことです。
別名(本名?)青木が原樹海。


「アオキガハラ」はヘヴィメタル・ハードロックの世界で
国境を越えてもっとも有名な日本の地名だそうです。
ちなみに、次に有名なのが「ヒロシマ」とのこと。
日本って一体どういう目で見られているのかしらね?(^_^;)







樹海に行きたかったと言って、別に死ぬことを計画していたわけではありません。

けれど、死者の近くに行ってみたいと思っていたのは本当。


それも誰かによって死をもたらされたのではない人たちのそばに
行ってみたかった。
それで逆に生きる方向にシフトしようと思っていました。


逆説的ですが。




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【“生命の道1 (部分)”】





ただね、
青木が原樹海って遠いんだわ。


私は小田原に住んでいるから
日本地図を考えたら大した距離じゃないんですけどね。
(なにしろ「静岡県小田原市」にしてもクロネコヤマトが届くという説があります。
・・・って富士山は山梨県でした)




樹海に行くにはどうやら
最寄りの駅からバスに乗るのが一番ふつうの方法らしいのですけど、
その「最寄りの駅」に行くまでか、着いたあとかで
どこかで旅館に泊まらないといけないらしくて

予約の手間だの旅費の計算だの
電車の時刻表だののことを考え出したら
行く気が亡くなりました。

いま、「行く気が無くなりました」と変換しようとしたら上の変換がまっさきに出たぞ。
妙な偶然である。




はい。第一、旅費もございません。




青木が原樹海は、車でなら比較的楽に行けるらしいです。
しかし私、
車の免許持ってないんですねーこれが。

だから車で行こうとすれば
誰かに送って行ってもらうしか方法がないんです。
タクシーは高いから却下。



でもね、
富士の樹海に行くのに
人に送ってもらうというのも
なんだかちょっと・・・ねえ・・・




結局、樹海見物および死者との対話はとりやめになりました。


最初から、本気で計画する気なんてなかったのかもしれない。



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【“生命の道1 (部分)”】




みなさんは「樹海のおとしもの」というサイトをご存知ですか?

本家は今はもうなくなっていて、
インターネットアーカイブスやミラーサイトの形で残っています。




樹海で亡くなった方の遺品や、ご遺体の写真を公開しているサイトでした。
しかしこれは、決して不謹慎なサイトではありません。

サイト運営者は
「死に場所を求めて樹海に行く人は今もいるけど、樹海で死ぬとはどういうことなのかを知ってほしい」
「樹海で美しく自死することなんてできない。この現実を見て踏みとどまってほしい」
という、至極まっとうな理由であえて写真を公開していたそうです。




私は樹海に行きたいと思っていた時期、このサイトをアーカイブで見て
行ったつもりになっていました。
旅行番組を見て旅行した気分になる、それと似たようなものかも。



いや、実際に行くのをおぎなって余りあるサイトでしたよ。



その後、抱えていた問題が解決の方向に向かったのをきっかけに
樹海に行く気はそれほど強くなくなりました。
でも今でもときどきアーカイブサイトで見てはいます。


死者のおとしものを見て生きる道に帰ってくる。
こういうことは実際にあるのを体験しました。




樹海は私に生きる力をくれた。
とりあえず、そう結論づけさせてくださいな。





今回、冒頭から出していた“生命の道”という水彩画は
実はこの樹海への思いから生まれたのです。

今はとりあえず3点完成しています。
青の風景のほかに、そのうち10代の女の子と渋いおっさんも出てきますので
乞うご期待。



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【“生命の道1” 2017年 水彩 サムホール】

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

樹海はよく行きました。
どうしても自殺 霊 都下のイメージですが
きのこ 山菜がとても多く採れるところで ご近所で樹海に行きました。
地面が溶岩なので 土の層が薄くて地面はコケが厚くはっているので 
車道から20mも入ると 車の音もしなくなります。
けっこうゴミも多くて ビニールひもを引いて樹海内部に入るので このビニールひもがあちこちに放置されています。

自殺者は遺体が見つかってほしいという願望が有るようで わりかし車道から入りやすい場所から入るので 同じ場所での自殺が多くて 地元の消防団が春と秋に遺体捜索が有るのですが 新人を毎回遺体が有る場所に調査に行かせるそうです。
遺体はキツネや狸に食い散らかされるので 骨もあちこちに散らばっている場合が多いようです。

樹海の豆知識でした(笑)

Re: No title

田中さん、樹海探索までやっていらしたんですね!
そういえば自然の宝庫でもありました。
例の「樹海のおとしもの」サイトにも、樹海に咲いていた綺麗な花の写真があったのを思い出しました。
ビニール紐を引いて中に入って紐がそのままだと、あとから来た人には謎の結界でも張っているように見えるかもしれませんね。

ご遺体は人間以外の動物にとっては食糧になるんですよね・・・
私が見た写真でも、コメントに書かれた通り骨があちこちにちらばっていて、頭蓋骨だけ残っていたりしました。

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