定期的に闇に戻る

肖像画や新聞の挿絵を紹介することが多くなり
「ニキがすっかり明るくなっちゃってつまんねー」とか思っておられる方、
もしかしていらっしゃいませんか?

心配ご無用です。


ダークな絵もばっちり描いております。


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【“火宅 25” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】

10年前から浮かんでいたアイデアを描いた作品(後述)。
この構図で人を描くって難しいんですよー。

天使はいつも描いているあの天使。倒れているのは兵隊さん。





いやどうやら私、
定期的にそっちの道=闇に戻らないと精神衛生上よくないらしくて。



私の絵の原点にあるのは
子供の時に見ていた戦争関連の写真や海外のドキュメンタリーなのだけど、

やっぱり、22年ほど排出口のなかったトラウマやオブセッションというのは
なかなかすっぱり無くなるということはないようです。


しかもその22年の間に
小規模だったけど深刻な原発事故だの
核実験だの同時テロだのイラク戦争だの
更新される一方だったし・・・

(ちなみに、その間に私は
拒食症・過食症・肝炎・皮膚の感染症・原因不明の喀血約3年やり
慶應義塾大学通信教育課程文学部Ⅰ類を卒業)

22年過ぎたら東日本大震災に原発事故起こるし。




作品はどんどんうかんでくる上
10年前に描きたかったアイデアを
ようやく描ける技術水準になってきたりもしたので
まだまだ、明るい絵だけ描くには早いみたいです。


最近はF0号(180x140mm)くらいの
比較的小さいサイズの紙に、鉛筆で描くことが多いです。
今のところ、どれも昨年からはじめた“火宅”シリーズの作品ということでまとめています。


それではここらでいくらか紹介しましょう。




kataku180001.jpg
【“火宅 18” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】

“火宅”シリーズにでてくる人のほとんどは死者。
作業服の男の人は最近よく描きます。







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【“火宅 19” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】

上の作品と同じ人物。






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【“火宅 21” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】

これもまた上の2点に出てきた男の人。






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【“火宅 23” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】

病院のイメージ。
空中に浮かぶ人体のアイデアが最初に浮かんだのは、2012年だったか。




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【“火宅 24” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】
この女の子もよく出てきます。
鉛筆を始めてから出演作品が爆発的に増えた子。






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【“火宅 27” 2017年 鉛筆・紙 180x140mm】
登場人物は冒頭の作品と同じです。





私は以前、
「作品がケーテ・コルヴィッツに似ている」と言われたことがありまして
最近のモノクロシリーズを見ていると自分でも納得する時があります。
うーむ、私は別にプロレタリア画家ではないのであるが・・・

※ケーテはドイツの版画家・彫刻家。くわしくはこちらのWiki参照のこと。


ただ、私はよく人間を描くし
ケーテは人間を描くのが抜群にうまいので
勉強はさせてもらっています。

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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