嗚呼、愛しのおっさん像

roadoftheirlife1706130001.jpg
【“生命の道” 2017年 F0号(180x140mm) 鉛筆・紙】



私はおっさんを描くのが好きなのでござる。

活動初期からおっさん像はけっこう描いてます。

そしてわりと上手いと言われてます。

先日、無事に終わった朝日新聞の連載でも
すてきなシニアの方々を描く機会にずいぶんと恵まれまして
私の本領発揮とばかり描かせていただきました。


今回は、そんな私の選ぶ「理想のおっさん像」でございます。
時におっさんと言うよりじいさんでありますが。





※画像はネットからの借りものです



運慶(工房)作「無著菩薩立像」

unkei170701.jpg


無著菩薩と呼ばれている聖人をおっさん像呼ばわりするのは
いささか気が引けますが・・・
こんな深いお顔を絵で描けたらと願う理想像です。


有名な作品なので、
この画像を見てすぐに「あれだ!」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに運慶作だと思っていたらどうやら工房の作だそう。でも劣っているようには見えないなあ。


なーんと今年、じかにお会いできるかもしれないそうで。


unkei170401b.jpg

また行列がすごいんだろうな(笑)






東大寺の「広目天像」

koumokuten170701.jpg


・・・どうもすみません。これまたおっさんと呼んでいいものかどうか(^_^;)

しかし好きなんだなあ。

この像は確か、何年か前にもとりあげた気がする。
「私の愛する男性像・日本編」とかいうタイトルで。


それでもやっぱりもう一度取り上げずにはいられませんの。





原田直次郎作「靴屋の親爺」

naojirou170701.jpg


ようやく一般人になりましたが(笑)、
これですよこれ。
絵画における理想のおっさん像として真っ先に浮かんだのが、この作品。

決して若くもない、二枚目でもない、でも渋くてかっこいい!


原田直次郎の作品にはいかにも明治期の油絵らしく
和洋不調和な「なんじゃこりゃ」的作品もありますが
これは傑作。





デューラー作「皇帝マクシミリアンⅠ世」

durer170701.jpg


ここでいきなり西洋人になります。

神聖ローマ帝国皇帝、マクシミリアンⅠ世!
さすがに風格ありますねー。
抜け目なさそうな眼光と長い白髪がポイントか。

北方ルネサンスの画家って
人間の顔を無駄にきったねえ感じに描く傾向があるので(笑)
こと人物像についてはあまり好きでなかったのですが、
この肖像画はいい。


・・・


愛するおっさんたちの姿を見ていると
私もこういう顔が描けるようになりたいとつくづく思います。

人間の顔って、本当に描くのが難しいのよ。
特にここにあげたような年配の人、人生の重みや精神の深さ、
さまざまなものを背負っているような顔は
表現するのがとても難しい。

見えているのを、ただそのまま転写しただけでは
豊かな顔にはならないんだなあと実感します。

だって、技術的にはそれほどでなくても
非常にいい顔を描ける人はいますからね。


私も修行しよっと。
関連記事

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)