“ある一つの望み”

瀬戸屋敷企画展の準備&いつもの制作で
毎日が大わらわのてんてこ舞い・・・
おかげさまで充実してます(笑)

今回は「共感覚で作品を描くことはあるの?」
という質問にお答えして。

あるひとつの望み0001
【“ある一つの望み”  2011年 油彩 F20号】



記事を書きはじめてみて、あらためて自分の制作をふりかえってみたら

やっぱりある!あるの。

私は音楽を聴いて、「見えた」イメージを元に制作することがかなりあるのです。

ちょうど、
好きな音楽のミュージックビデオやアルバム・ジャケットを
自分で考えちゃおう!

ってな感じで。


もっとも、制作を共感覚に「丸投げ」はしませんよ
やっぱり私の作品として、意味のあるものを描きたいという思いがあるし
そのためには
自分なりの世界観・テーマのほうがまず、最初に来ます。

見えた画像の、構図や色や質感を手がかりにして
画面を構成して
題材のほうは別にちゃんと(理性の力で)考えます。


ただ、私が惹かれる音楽というのは
同時に怖いイメージを喚起してくれちゃうものが多い

子供のころに見た恐怖画像とかね、なぜか。

その、よみがえった恐怖を乗り越えたくて
イメージを作品にするわけだから
音楽に惹かれた時点で、実は私の世界観は反映されているのかもしれませんね


あとは作風のこともあります。

共感覚で見えるイメージは、大抵がとても抽象的。
私は具象(人やモノや、はっきりと分かるモチーフ)で表現しているために
その抽象的なイメージを自分なりに消化・昇華する必要があるのです。


そんな中で、今回UPした作品は
いきなり具体的な画像で、どーんと浮かんできちゃったのです

元になった抽象も何もなくて、
この絵がそのまま見えてきてしまった!

タイトルも同時に浮かびました。


こういうことは私にもめずらしいんです。


この“ある一つの望み”という作品もまた、
一曲の歌から生まれました。

ラジオで偶然に流れて、とても印象に残ったんですね。
洋楽だったから、歌詞は分かりませんでしたが
悲しみと怒りを抱える人々が
必死で立ち上がっていくような印象でした。

廃墟のような舞台も、
中に満たされた水も、
そこに沈みかけながら叫ぶ男の人も、

すべて、曲を聴いて自然と決まったもの


アーティスト名と曲名を知ったのはそのあと。
スキッド・ロウというバンドの曲で
題名は「エイティーン・アンド・ライフ」だったはずです。


この油彩は2011年の3月6日に完成しましたが、
今考えると
東日本大震災の第一波直前にこういう絵を描いたことが不思議です。


ちなみにこれ、以前に描いた絵を塗りつぶして
その上に新たに描いたんですよね。
自分で見てもはずかしー出来で(苦笑)
おそらく公開することはあるまいと思える作品だったので。

駆け出しアーティストでビンボーのため
キャンバス代を節約するという目的もありますけど☆


こうやって、文字通り自分を乗り越えていくんだなあ・・・と
ちょっと感慨にふけりました。

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