プルガダイスのあるところ

最近、自分の作品の“置き場所”について
よく考えるのです。

リビング 風景展示0001


自宅のリビング。
左右に二点ならんでいる風景画が私の作品です。
これ、1月の個展に出す予定なので
そのときは実物をじっくりご覧あれ☆

ちなみに、部屋をクリスマステイストに
飾りつけしたのは母です。

風景展示 アップ0001
拡大したところ。

“置き場所”について考えるようになったというのは、
デビュー以来、そういう機会がけっこうあったからなのです。


ひとつは前にも書いたこと。

アートフェスとかグループ展とか
いろいろ出してみても
私の作品のところだけ空気が変わっちゃうのですよ(笑)。


感じるというより感じさせられるんだな、こりゃ・・・

デザフェスで、私のブースを
数十メートル離れた所から発見した方がいらっしゃったしねえ。

「予告された異端の話」の記事参照



二つ目は個展会場のこと

私は個展デビューが
箱根湯本の平賀敬美術館にある土蔵ギャラリーという
やや異色な舞台だったのですが、

今年の個展(2度目)も
開成町の瀬戸屋敷の土蔵でした。

蔵に縁があるのね(笑)。

で、どちらに来た方もたいていおっしゃるのです、
「作品によく合ってるねー」と。

私もそう思ったんですよ。
自分でもびっくりするくらいだったので
不思議でした。

土蔵は言うまでもなく“純和風”の空間で
私の作品は油彩、いわゆる洋画で
世界観もどちらかというとキリスト教的だったりします。

対照的なはずなのに合っている。

イコン アップ0001
(数年前、クリスマス用に描いたイコン)


3つ目はその瀬戸屋敷で思い出したことです。

この作品は、瀬戸屋敷での企画展の
ポスターやDMに使った作品。
3.11以降、はじめて完成させた油彩という意味でも
私にとって重要な作品になりました。

明け方に見たまぼろし ブログ用0001


この油彩がねえ・・・



ある方いわく

「舞鶴に引き揚げの資料館があるのだけど、
そこに行ったときのことを思い出した」


別の方いわく

「戦争の写真みたいな感じ!この子も頭巾をかぶってるし、
男の人はあれ、原爆の写真みたい」



・・・


ばーれーてーるー!!



・・・ってことがね、あったんですよ。
ええ。


まあ何割かは確信犯。

頭の中に残ってトラウマになった恐怖画像が
私の作品世界の元になっている以上、
どこかで「連想させる」作品になるのはごく自然なことだし。

絵の中に“まんま”なモチーフを描きいれることを
私はしないけれど、
どこかで匂っているものを感じるのかもしれないですね。

作品 ピアノの上0001
(ピアノの上に展示してみたところ)


そこで思い出したのが
8月の「メモリアルウィークin小田原」に出展した時のこと。

あの時は隣の教室に
原爆・原発関連のポスターがずらーっと並んでいて
発見した時は立ったまま金縛りになってしまった(苦笑)。

ほら原爆ポスターって、
あのおどろおどろしいカラー図版の入っているやつです。


会期が終わるころにふっと思いついて
自分の作品をそこに持っていきました

同じ所に置いてみたら
どう見えるかと思って。

恐怖の出どころとその結果を
並べてみたら、どんな風になるかなーと。

アッシュエル、隣の部屋で0001
これがその時の写真です。



結論。




・・・違和感がなさすぎる。


あれ、これ私の絵だよ、
これ描いたの私だよ、って思ってるのに。

戦後40年近くたって生まれてきた画家が描いているのに。



その時は私自身ビビりました。
そして考えた、自分の作品って何なんだろうって。

当然だけど、
その場に溶け込んでいるからって
能天気に喜ぶ気にはなれなかった・・・

もうこうなったら、一点ずつ交互に並べてみるか!?
似ている感じの写真と作品と。
そうすれば影響がよく見えていいかもね?(私にとって)


・・・


ふぅ。


思わずため息。

(複雑なニュアンスのため息だな~/笑)


自分の作品を「置くところ」
もしくは「置くべきところ」については
これからも考える羽目になりそうです。

つい最近も、
作家の山崎洋子さんが
カンボジアで私の天使を思い出した、とおっしゃっていたことが
あったりしてね。
(記事はこちら→「カンボジアで思い出された天使の話」


それは“作品の雰囲気に合っている”というレベルを超えて、
私の持つ「プルガダイス」という
空想世界そのもののもつ意味にからんでくるのかもしれません。


そう、そういえば
私の大きなテーマは
「生の苦しみ」「浄化」「希求」にあったっけ。

コメントの投稿

非公開コメント

NIKI 安藤ニキ・ホームページへ
プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR