「春のはじめのころに」連載を終えて

さて、今回からしばらく劇画作品についての解説記事です。

けっこうネタがあるので、ときどき休みを入れるかも。
なにせ私自身が話をまとめないといけないので・・・笑

慶應でレポート書いてた時のこと思い出すなぁ。

ニキ、原稿全体7.18.0001
↑原稿を順番に並べるとこうなる。写真からはみだしとるよ笑


先日、無事に連載の終わりました劇画「春のはじめのころに」ですが
これは私が生まれて初めて、
本格的に漫画用原稿用紙に描いた作品です。


※作品はこちらのリンクからご覧ください⇒ 「劇画作品」


まあ子供のころ、ノートなんかに描き殴っていたことはたくさんありますが
漫画用原稿用紙に、というのはほんとうに初めてでした。




制作にあたって、大いに助けられたのが
実は私自身の頭にストックされた記憶だったんです。



「劇画」という制作ツールを思い立った当初は
どのくらいまで続くか分からなかったため
漫画の描き方についての参考書は買いませんでした。

だって、無駄になったらもったいないもんね(笑)



子供の頃、近所に漫画家志望の子がいて
その子に描き方とか、基本的なところを教えてもらっていたことがあるんです。

技術的な面では、その時の記憶をほぼ20年ぶりに掘り返して描きました。
20年間記憶が保たれていたんだな・・・


また、むかし読んだ漫画の
印象深いシーンやセリフ、効果、コマ割りetcを
かなり細かいところまで覚えていまして。
そういう、頭の中にストックしておいた画像を
かなり参考にしています。



ストーリーの流れやハイライトシーンの図は
連載を始める前から、かなり細部まで決定していて
あとはエピソードをどのように構成してクライマックスに持っていくか、だけが重要でした。



とはいえ、そこにかなり頭を絞ったのも事実。

エピソードの順番も途中で変えたり、また元に戻したりしました。



連載当初、「だいたい一回10ページくらいで10回連載くらいかな」と
軽く考えていてのですけど、

描きはじめてみたらページ数にして予想の倍行きましたね(笑)

最終的には原稿用紙220ページ
4カ月半にわたって連載18回
すべて独力で描ききるという大変な事業となっておりました。


すでに3回目くらいで
「えらいこっちゃ、こりゃ戦場じゃ」と覚悟を決めておりました。



この作品のために、

漫画用インクひと瓶
筆ペン2本(使用中2本)
消しゴム3個


以上を使い切り!



いや、これでもかなり省略し、濃縮して描いたんですよ・・・

そしてここから、
さらにいくらでもスピンオフが描けそうです。


一回に掲載するページ数も
実際には10ぺージだけというのはほとんどなくて、
12~14ページもけっこうありました。
最後の回は15ページ

しかも私の周りにアシスタントなどいないから
さっき、ちょっと書いたように100パーセント独力です。
それを毎週というのはかなりきつくて、
事実、私は連載中にほかの制作を何一つしていません(笑)

連載中に片頭痛の発作は3回起こりました。
それも、もともと持病としてあったのではなくて
連載している間に新しく発病したんです。

「閃輝性暗点(せんきせいあんてん)」という症状です。
『歯車見えた!』の記事に書いたとおり
ぴかぴかした虹や歯車が見えて、視野が欠けるというやつ。
それが消えると頭痛が始まりますが、その頭痛のすごいことったら・・・


それでようやく、自分がいかにこの作品にとりつかれているかが分かりました。

この劇画作品は、手すさびとか趣味とかではなくて
新しいジャンルの作品として本気で取り組んでいましたからね。




この連載のおかげで、風景とかだいぶうまくなったかもしれない笑




このとおり、自分でも予想しなかった規模になってしまった
劇画作品ですが、
私自身はとても気に入っています

というか、自分で気に入らない作品はお見せできないのがポリシーなので!
イメージがかなりはっきり「見えて」いたおかげか
反故になった原稿はゼロ!一枚もありませんでした。


油彩や水彩やコラージュや、一点だけの作品では
表現しきれない私の世界観が
見る方に伝わればなあ、と願っています。


それにしても、人生初にしてはいい度胸だったと思う笑
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