“降りてくる聖なる堕天使”メーキング&もあ

前回UPした水彩による共感覚作品、
油彩で完成したのがこちらです。


共感覚H&H 12.9.140001

【“降りてくる聖なる堕天使”  2012年9月 油彩 F4号】


この作品は、ヘヴン・アンド・ヘルというバンドの曲から生まれました。



聞いたことのないバンド名だな?という人も
いるかもしれませんが、

2010年まで数年間再結成していた、
二代目ヴォーカル時代のブラック・サバスの名前です。




このバンドについてはあとで説明するとしまして、
制作過程を順を追って公開しちゃいましょう!




共感覚H&H第一段階 第一段階。下塗りです。




共感覚H&H 第二段階 青系でメインカラーを決めた後、白をのせます。




共感覚H&H第三段階0001 いったん、薄めの白で画面をばーっと塗ります。




共感覚H&H 第四段階0001 ふたたび青系。




共感覚H&H第五段階0001 また白をのせます。




共感覚H&H 12.8.220001 さらに青を重ね、細かいところも描きいれました。




共感覚H&H 12.8.27.0001 ここでまた白を薄く重ねます。




共感覚H&H 12.9.140001

細部をととのえて、はい完成。
写した時間がばらばらだったもので、
いささか写真の色合いその他もばらけてますが(笑)、まあだいたいこんな具合です。

(あんまり詳しくは書けないの、
 画家にとって技法は企業秘密だから←爆笑)




さて。

この共感覚作品は
ヘヴン・アンド・ヘルというバンドの曲で「見えた」と書きましたが
バンドについてちょっとお話しますね。




この“実質的には再結成ブラック・サバス”のヴォーカルは
ロニー・ジェイムス・ディオ

彼が在籍していた時の曲だけを演奏するため
あえて別の名前で活動していました。




1970年代末、
初代ヴォーカルのオジー・オズボーンがバンドを辞め、
二代目に入ってきたのが
レインボーという別のバンドを辞めたばかりの、ロニーでした。


※レインボーは、ディープ・パープルを抜けた
 ギタリストのリッチー・ブラックモアが組んだバンドです。
 初期には、クラシック音楽の要素を加味した劇的な音楽で
 のちのヘヴィ・メタルに強い影響を与えたといいます。


こうして80年に出たアルバムが『ヘヴン・アンド・ヘル』
(三度目の結成でのバンド名はここに由来したのです)
ハードロック/ヘヴィメタル史上十指に入る名盤とされていますが
「サバスの暗黒世界がなくなった」と残念がる意見もあったとか。


しかし、私は「暗黒がなくなった」のではなく
「暗黒の質が変わった」のだと思っています。


81年にも『悪魔の掟』を発表しますが
このあと、ラインナップは崩壊し
ロニーは脱退してしまいました。

その後、92年にふたたび結束し
『ディヒューマナイザー』を発表するも
このアルバム一枚でまたもやロニーは脱退。


そしてさらに10数年たち、三度目の結成が実現します。
これがヘヴン・アンド・ヘルです。

だから、ロニーはブラック・サバスに
実質的には3回入っていることになるんですね。
ヘヴン・アンド・ヘルとして出した唯一のアルバム
『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』(2009年)は
彼が残した傑作に数えられていますが
アルバムが出た翌年にはなんとロニー本人が亡くなり
追悼ライヴを最後に、ヘヴン・アンド・ヘルはその活動を封印しました。


・・・と、これだけで一冊の神話が書けそうな歴史を持っているバンドだったのです。





“ロニー・サバス”は、(ヘヴン・アンド・ヘル時代も含めて)
その全体で4枚のスタジオ版を出しています。



私はすべて持っているわけではなく、ベスト版やDVDで体験した曲も多いですが
くりかえし聴いたり、映像を見たりすると
“ロニー・サバス”の曲は、アルバムごとに
次第に暗黒と戦慄の色を濃くしていったように思えます。


その暗黒の中には、死者たちとともに昇天していくようなイメージも垣間見られるのですが
はたしてそれが救済なのかどうかも分からない。

ただ、ひとつひとつの曲は
はてしなく重く暗いけれど
全体ではそれらの暗黒が、天上からあわれみをこめて見守られている――

そんな印象を受けます。





私は2007年に入って
ようやく“ロニー・サバス”を本格的に聴き始めたのですが
この時、私の中に起こった劇的な心理状態については
ここで書くには長すぎるので割愛します。

とりあえず書いておくなら、
彼らに出会ったことは
私にとってかけがえのない経験だったということ。
その出会いによって、
私は自分の抱えていた恐怖と正面から向き合えるようになったということです。
関連記事

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)