ペシミズムの救済の、そのあとで

二回にわたって「ペシミズムの救済」という視点のもと
ブラック・サバスについて書きましたら
ずいぶんとたくさんの人がアクセスしてくださって大変嬉しいです♪
みなさんありがとうございます。

さて、こちらの作品は
スペース「KEN」の展示(「EXPOSE2012」)に出展予定の油彩です。

“壁にあらわれた天使” 2012年9月 油彩 M40号
【“壁にあらわれた天使”  2012年 油彩 M40号】



本作品は、サバスの“アフター・オール”という曲を聴いて
『見えた』映像を元にしています。
共感覚者なので、音を聴くと映像/画像が頭の中に見えるんですよね。
サバスには共感覚でもだいぶお世話になってます。
(こちらが勝手にお世話になってるだけだけどね/笑)

※共感覚についてはこちらのカテゴリを参照してみてください⇒ 「共感覚のこと」


この作品のメーキングをお目にかけましょう!

天使(縦長)12.8.110001
下塗り。白地にターコイズブルー(トルコ石の青緑色、自前)で。


天使・8.22時点0001
一旦黒でシルエットを強くして、上から白でもう一重。


天使、12.8.23の段階0001
ふたたび黒。

天使、12.8.31時点0001
さらに黒。

天使、12.8.31その20001
顔と手の白い部分を入れます。

天使、12.9.1時点0001
目鼻立ちを入れ、黒と白のバランスを修正します。


天使12.9.4時点0001
背景に少し手を入れました。


“壁にあらわれた天使” 2012年9月 油彩 M40号
細部をいろいろと修正して(これがバカにならない手間・・・)、はい完成。



最近、油絵の具の使い方を研究し始めて
その過程で生まれてきた作品です。

マックス・エルンストとか
昔のシュールレアリスム(超現実主義)の人たちは
絵具の偶然の効果をうまく作品に取り入れていたので
私もそれにあやかりたいと思ったのですが


・・・甘かった。


偶然の効果を生かすためには
事前の計算というのがいかに重要か、身をもって学ばされました。



まず、自分が描きたいイメージに合った技法を
選ぶ必要がある。


次に、
選んだ技法の、その効果が
どういうものかをしっかり予測していなければならない。
(生まれた形、絵具の濃淡など)

失敗したらやりなおしになるのですが
この「やりなおし」の泥沼に落ち込むこと、しばし。


そして、
具体的なイメージ(この場合は顔と手の部分)との調和を
はからなければならない。

その「調和」が実に微妙なぐあいで成り立っているのです。

偶然の効果で生まれた部分と、描きいれた具象部分は
うまく調和しないと
お互いに反発し合ってちぐはぐになっちゃう。


最後に、描くべきものの“骨格”をしっかりと
認識している必要がある。


この“壁にあらわれた天使”にしても
あまりくっきりと見えない右腕のラインにだいぶ苦労しました。

完成した画面では「見えるか、見えないか」ぐらいですが
その微妙な(またもや微妙、です)シルエットを出すのに
細かい補正を何度もやりました。



こうして苦労の果てにようやく完成した
本作ですが
作者の私としてはかなり好きです


「偶然の効果を生かした作品は
けっして楽してできる作品ではない」
という大きな勉強もしましたし(笑)。



エルンストって偉かったんだなぁ・・・


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