私も当事者、という話

天使の子12.10.22.0001
最近描いた天使の子。「EXPOSE2012」に出展予定です。

特に新しい記事を読んでみると
なんだか、私ってすごく落ちついた人みたいに見えますねぇ(笑)。

自分の抱える問題なんか克服してしまって、すっかり達観しているみたいに



それで今回は
でも実はそうじゃないのさ、ってことについて。



私はけっこう、自分の抱える問題や
過去のことについても正直に書いてきてます。

そこで自分に戒めているのは
怨恨とナルシシズムにおちいらないこと



「我が身に辛いこと」をテーマにすると
どうしても感情的になって、そこに陥りやすくなるから。


子供の頃、
自分がいた“集団”の中で見てきたことについても
あまりくわしくは語りません。

書いたところで、私自身がマイナスの感情にひきずられそうになるし。

だから、さらっと暗示するようなことだけ書いています。


たとえば、自分が体験したことと
ニュースや収容所文学で知ったこととの間に共通点を見つけたとか。


事件の規模はだいぶちがいますが
それを生みだしたのはまぎれもなく“同じ精神”だろうと。
(この点を突っ込む人は意外と少ない)


そんなことを考えるのは私にとって日常ですが
当事者であればなおのこと
落ちついて書かなければならないのです。

いみじくもレーヴィが書いたように
“判事よりも証人の態度で”書くようにしてます。



だからといって
「もうすべて克服したんだ」と思われちゃ困るんですね。




外から見て、私はずいぶんと
安定しているように見えるのかもしれないな。

でも本当はそうじゃない、
見せないだけです。


過去のことは、自分自身で後悔することもたくさんあって
それがアスペルガーのせいだと分かると
自分に対しても怒りがわいてきたりします。

アスペルガーのおかげで、
生まれつきうつ病と恐怖症とパニックを抱えているような状態でしたし
今でもそう。

で、同時に
そんな自分の姿をいつも見ているうちに
本物のうつ病が悪化することだってある。



私がよく「まったく健康じゃないの?」と
言われることが多いのは
具合の悪い時は外に出ないから


だってね、
そんな時に外に出たっていいことないからよ。



生きた幽霊みたいな顔で会いに来られたって
相手が困るだろうし
そんな時に誰かと話したって
いまさら解決不能な話がえんえんと出てくるだけなんです。

止めたいのに止められない。

そうして、普段は意識の底に沈んでいた憎しみとかが
また表に出てきて、しかも肥大化していく。


こんなもん聞かされる方はたまったもんじゃないとおもうから(苦笑)、
だから私は神経科の先生以外に、どんな他人にも「不幸のうちあけ話」をしたことがない。



心の状態が悪い時って
神経のつながりも上手くいかないから
注意力だって大幅に劣るし
それで事故にでもあったら、笑い話じゃ済まないでしょ。



まあそんなわけもあって
私は「あ、雲行きが怪しい」と気付いたら
自分から家にこもってます(笑)。

そうして、ひたすら嵐が過ぎるのを待つばかり。


もし、うちの母に聞いてみたら
具合の悪い時の私がどうなるか分かるはず。
母は、私が唯一心を打ち明けられた人で
私が神経科に通いだすまで
“心の廃棄物処理”もずっと一手に引き受けていたから。

もっとも、これを読んだ人に
「ニキさんのお母さん、教えてください」なんて
質問されても困るのですが(笑)。

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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