「私がグレなかった理由(わけ)」後篇

「私がグレなかった理由(わけ)」後篇です。

前回と同じく、19歳ごろに描いた花。↓
水中の花 12.11.210001
【“水中の花”  2003年ごろ F0号 油彩】
其の三 アトピーがひどかった

2歳で発症して以来、20歳近くまで
一年の半分、もしくは全部はアトピー悪化の期間で
体中の皮膚がぼろぼろになっていました。

まあ年の半分以上、
体中に火傷している状態
と考えていただければよろしいかと。

だから肌のケアは毎日必ずしなければならず
薬だって塗らないといけない。

食物アレルギーも大変で、売っているものはほとんど食べられない。

こんな状態で家出して外に飛び出すとしたら、相当な剛の者ですよ(笑)。
さすがに私はそこまでじゃなかった。状況も、意思もね。


アトピーに救われた、と言っていいやら悪いやら・・・



其の四 グレる仲間がいなかった

たったひとりでグレる、という話はあまり聞きませんね。
たいてい、同じような悩みを抱えている人と一緒に飛び出します。
ひとりで飛び出しても、
外の世界で仲間を見つけたりする。

ところが、
およそどんな集団の中でも人間関係を築けなかった私は
一緒に“悪いこと”をする仲間もいなかったわけ。


これまた、アスペルガーに救われたのかもしれません。
はからずも。


「私がグレなかった理由(わけ)」を
つらつらと書いてきましたが

なんか、意思が強くてグレなかったのか
グレることさえできない人間だったのか、

その辺が怪しいなぁ・・・


私が果たして恵まれていたのか不幸だったのか、
分からなくなるね(笑)。

人生は皮肉なものだ、という格言まで浮かんできそう。



最初に書いておいたことですが
私は自分が「グレなかった理由(わけ)」から
何のお説教も引き出そうとは思いません。

私は道を踏み外さないで済んだけど
それは私が格別ラッキーだっただけなのかもしれない

「恵まれていたのか不幸だったのか分からない」と書いたけど
少なくとも屈折するのが心だけで良かった、とは思います。

心の中が怨恨でいっぱいになってはいても
それを行動に移すことは、なかったわけですから。



ただね、およそどんな人に対しても
「人生捨てたもんじゃないのよ!!」なんて言う勇気は、私には無い。
私にとって、人生は思っていたより捨てたもんじゃなかったけど
他の人にとってどうかは分からないもの。

私なんかが絶句するしかない人生を歩んでいる人だっている。
いまさら、グレたところで何を失うのか、という人。

(そういう人たちに対して申し訳ない、という気持ちも
 もしかしたらグレない理由だったかもしれません。
 この程度でグレてはいけないな、みたいに。)


そして、当事者にとって
外部から聞こえてくるどんな言葉も、
ほとんどは無意味ではないかと思うんです。

グレるか、グレないか
グレても立ち直るか。
それは結局は、本人が決めることのはずです。
外からああだこうだと言われて、納得できるものじゃない。

表向きは何の問題も起こさなかった私が
そうであったように。


ただ私は、自分が踏み外さないで済んだこと
今思い出せば「あの人のお陰だなぁ」と思える人に対して、
ひたすら感謝するだけです。

テーマ : 生きること
ジャンル : 心と身体

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こんばんは!お久しぶりです!

このブログ見て、自分こんなことを言うなんて恐縮なんですが、ヘブル人への手紙12:11を思い出しました。

こういうことを明かしてくれる人は少ないので、良い出会いが与えられたと思っています。
なんか、キレイごと言おうとしてるわけではなく、いろいろ感じていることがあるのですが、上手く言葉が出て来なくて、、、。

自分は絵に関しては全く素人なんですけど、なんかどんよりした雰囲気の中で咲いている花も素直な感じがしました、どんな状況でも花は咲こうとするので。(^_^)

Re: タイトルなし

いんやくさん、お久しぶり~(^^)/

へブル人への手紙、見てみましたよ。自宅に聖書がありますので。
『主による鍛錬』についての章ですよね。
いんやくさんが挙げた節の次にも
「自分の足でまっすぐな道を歩きなさい」という言葉がありますね。
ほかにも、覚えておきたい言葉がたくさんあります。
教えてくださってありがとうございました。

自分については、最近になってようやく語れるようになってきたので
ブログでこれからも小出しにしていきます(笑)
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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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