天使シリーズに新傾向?

部屋の天使(仮)0001
【“部屋の天使(仮)”  2012年11月 水彩・ペン】

個展中でも、制作の方はしっかり続けておりました。
なにせ、いつ描けなくなるか分からない不安がありますんで
描けるうちに描いておきましょうと。

(で、毎日過労なんだよなー)


油彩は個展のために大いに描いていたので
今度は水彩



浮かんだイメージを水彩で描いていました。


ま、油モノを食べ過ぎるとお茶漬けが欲しくなるようなもんです。


はがきより一回り大きいくらいの紙に
さらさらっと描いて
その中で、良さそうなのがあれば油彩にするつもり。


冒頭にあげた一点は、その中の一枚で
天使シリーズの新たな展開になりそうな予感です。
鳥の死骸のように見えますが、
よく見るとちゃんと人の顔がついているんですよ。
しかも光輪も。


光輪というのはなかなか重要なものなんだな、と
最近、天使シリーズを描いていて分かってきました。

なぜって、私の天使はたいてい
「天使らしからぬ格好&場所」だからよ(笑)。

この絵で分かるように。


半身像とか全身像なら
背中に翼があれば
ギリギリでああ天使なのね、と思えるけど
顔だけだと人間と区別がつかない。

背中の翼がはっきり見える作品でさえ
いわゆる伝統的・正統的な天使とはだいぶ違うものねえ。

そんなとき、光輪は分かりやすい印になってくれます。

「このキャラは聖なる存在です」ということを
如実に示してくれます。



キリスト教美術でも、バロック以前の
まだそれほど自然主義的ではなかった時代
聖人や天使にはみな、頭のまわりに光輪をつけて描かれました。

ほら、
金色のお皿みたいなのが
頭のまわりをかこっている、あれです。

天使&悪魔ウェブ用0001
↑こちら、両方とも
私がよく見ている本ですが
「天使の美術と物語」の表紙で
天使の頭にちゃんとついていますでしょ?金のお皿。



逆に、12弟子の中で裏切り者のユダが
一人だけ光輪をつけていなかったりする例も。
当然、悪魔にはついてません。
悪魔は元天使だけどね。

で、現代に生きている私も
使えるアイデアは使おうと。
それで今回の絵にも光輪を入れました。


実際、光輪がないと
ただの不気味な絵になりかねないです。

ほんと、私の絵って
紹介の仕方によってはいともたやすく
「恐怖画像」のカテゴリに入っちゃいそうなんですよ(笑)。

そこに光輪があることで、
なんとかかんとか一歩の差で救われるというか
作品の世界がグンと広がるんですね。

この生きもの?が聖なる存在であることが示されて、
「これは誰?」
「この部屋はなに?」
「なぜ、こんなところにいるのか?」

という、謎ときへの誘いがいっそう強まる計算です。
画面上のポイントにもなってくれますしね。

見た人が、いろいろと想像してくれたらいいなと思います。
そこからまた、私の方でも新しいアイデアが浮かんだりもしますので。



さて。
今、この水彩をもとにして
油彩作品をまた描き始めているところなのですが
なかなか苦労しておりますよ。

そのわけは、またいずれ。
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コメント

No title

なんか妙にひかれる・・・この絵すきだな。

Re: No title

うろ子さんお久しぶり~~

すきですか?ありがとうございます。嬉しいなー。
そちらの生活はいかがでしょうか。
こちらとはまた一味違った?さまざまな人たちがいるようですね。

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