プルガダイスのクリスマス・2012

今年も無事にクリスマスが来ましたねー。

リースパン12年イヴ0001

こちらはニキ作・クリスマス用のパン
パンと葡萄酒はキリストの象徴――というコンセプトで演出です。



うちにあったお菓子作りの本
(約25年前の本。すでにページがばらばらに分解して「本」の形になっていない/笑)
を読んで作りました。


覚えているかなー、
“ガス台でパンが焼ける”器械の話。
あれで焼くと、ちょうどパンが輪っかの形に焼けるんで
「クリスマスリース」を気取ってみました♪

クリスマスケーキといっても、これはわりと
ヨーロッパの伝統的なレシピに近いです。

パン生地にドライフルーツとナッツを山のように入れて
香辛料を効かすタイプ。
デコレーションケーキのような愛らしさはないけど
味わいの深いケーキです。

(乳製品アレルギーなので
クリームが食べられないんですね、私)



ちなみに今回、生地に入れたのは・・・

レーズンと黒と二種類(粉の半量まで奮発)
くるみとアーモンド
シナモン
ナツメグ
生姜すりおろし
でした。



そうそう、ディスカバリーチャンネル
おそらくクリスマス特集なのでしょうけど
『新説・キリストを殺したのは誰だ?』という二時間番組をやっておりました。

(※一応、リンクをつなげておきましたけど
 今後の放送は12月28日・1月18日になっているので
 その後はリンク切れになっちゃうかもしれません)

新約聖書に出てくる「キリストの処刑」の当事者を
歴史的資料に照らし合わせつつ検証していこう、
というもの。

果たして、キリストの死にもっとも責任があるのは誰なのか!?


二時間、つい見ちゃった。

いや、なかなか面白かったですよ。

新約聖書には『福音書』が4種類あるんですけどね、

書かれた年代順にならべていくと
ユダは次第に極悪人に、ピラトは次第に善人になっていくとか。
これはおそらく、ローマ帝国でキリスト教が認められていくにあたり
ローマのことは悪く書かないように著者が配慮したためだろう、とか。
さらに『ユダの福音書』の驚くべき内容まで。


※ユダはキリストの弟子で、かれを裏切って敵に引き渡した悪役。
 ピラトはローマ総督でキリストの死刑を承認した、これも悪役。



ただ、おそらく結論は出ないでしょうね
番組でも出ていなかったし。

元ミッションスクール生としても思うのは、
「いくら歴史学的に検証しても
人々は“伝説の”キリスト像を求め続けるだろう」ということ。




にもかかわらず、思わず見てしまった最大の動機は・・・


恥ずかしながら


再現ドラマでイエス・キリストを演じた人が素敵だったからなのだ!


いや、最近キリスト教に再接近している私としては
こういうのがけっこう重要なのよ。

キリストを扱った番組では
たいてい再現ドラマが入るんだけど、
(歴史ものではそうですね)
そこでキリストがどういう姿で表されるかというのは
なかなか興味深い。

聖書の舞台は基本的に中東ですが
キリスト教が欧米に広まっていくにつれ
描かれるキリストの姿も西洋人風(アングロサクソン系?)になっていくのです。

実際、西洋美術を見ると
「こりゃー美化しすぎだろ笑」と
思わず突っ込みたくなる絵がけっこうあります。

相手は貧乏な大工なんだよ、大工(笑)。


ところがですね、
ディスカバリーチャンネルの今回の番組は
リアリズムと理想主義のバランスが実によくとれていた!
と私は思いました。

キリストがちゃんと「中東のいい男」になっている。



信仰において、聖者の姿はけっして
どうでもいいことではないんですね。

だって聖者はいわば「究極のアイドル」だから。

キリストの姿にしたって
金髪青目のハリウッド型というのも白々しいけど(笑)、
だからってあまりに
その辺にいそうなオッちゃんにされるのも・・・ねぇ。
あがめる気がなくなっちゃうじゃありませんか。


キリスト役がかっこいいから見る気になった――なんて
動機不純と言われそうですが、
ルネサンス期には同じような考え方が生まれていましたから!
「新プラトン主義」という、れっきとした哲学です。

簡単にいえば
「地上的な愛(愛欲)や楽しみは天上に行くためのステップ」という考え方。

ルネサンス期にも禁欲主義を主張する人は
もちろんいましたが、
「自分たちは人間だもんね♫ もっと人生楽しまなきゃ♫」
という考え方が主流になってきて
それが美術の面でとくによくあらわれていたのですよ。

かくして聖人はかっこよく、聖女は美人に描かれるようになりましたとさ。
(それで、さっき書いた「美化しすぎ」のキリスト像とかがでてくるわけ)


まあ、半ばしょーもないことを書いていますが(笑)
私にとって今年のクリスマスは
おそらく人生で一番、敬虔に迎えられたクリスマスだと思います。


制作を通じて
キリスト教世界にまた近づいてきて、
神様に感謝できるようにもなってきたり。

私の置かれた状況が改善しているためでもあるのでしょうけど。

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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