“いつか別の星で(仮題)”

最近はもっぱら
劇画制作に熱中しているところですが
油彩の方も時間をみつけては準備しています。

こちらは、新しく描いてみた習作です。

13.8.23習作0001

天使シリーズの最新作になるかもしれません。



ごらんのとおり、この作品では
人物(?)がみな、後ろ姿になっています。

顔を全く描かないのは、私にしては珍しい。

劇画でいくらでも描けるから、
そのぶん油彩の方に余裕が出て来たのかもしれません。

中央にはいつも描いている黒天使、大人の姿です。
まわりにいる白い影はヒイナの分身ではありません(笑)
一見すると白いフードでも
かぶっているようですけど、
着ている服から髪の毛まで、すべて真っ白なんです。
白い子供たち。


天使が子供たちを連れて、地平線の彼方へ旅立ってゆくところです。
ある音楽を聴いて、頭の中に見えた光景を描きました。


私の絵、ことに風景を描いた絵には
どこか死後の世界を思わせるような空気が漂っているものが多いのですが。

この作品もそういう系列に入っています。


地上を捨てて、天使に導かれて
どこかへ旅立つ子供たち。


最初のうちは自分でも意識していなかったのですが、
あとから見るとすごく暗いイメージの絵ですね。

なぜって、最初のうちは特に「死後の世界」とか考えていなかったから。

それが、完成してみたらそうなっていた。


最近、ときどき思ったりするんです。
救済って結局
死ななきゃ来ないものなのかな――と。

私たちが生きているこの世界って
不条理なことがあまりにも多くて、
そこから助かりたいと思っても方法がなかったりする。

助からないまま亡くなった人のことをよく考える。
そういう人たちの運命にどうしても納得がいかないとき
結局、天国のことを考えるしかないんだろうか。

私たちはみんな、生きている側にいる。
生きている側としては、喪失の悲しみは
どうしたって厳然とあるんです。

「天国で幸せに暮らしています」という言葉をよく聞くけれど
それが信じられるんだろうか、本当に?
生きている側にいる者としては
そう考えずにはいられないから――じゃないんだろうか。



完成した絵を見ながら、思わずそんなことを考えてしまいました。
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