感受性というもの

よく「感受性の豊かな子」
という言葉を聞きます。

ほかならぬ私がそう言われてきました。


しかし、そんな私はそれゆえに
「やっかいな子」でもありました。

普通なら泣かないようなところで泣くからです。



「感受性の豊かな子」は
まるで子供の理想像のように言われることも多い。
でも私の目から見ると
周囲にとっても私にとっても、決してそうではなかった。


考えてみたら、感受性って奇妙なものです。

働かせてよい場面と、そうでない場面があるみたいだから。


みんなで映画を見ている時に
“感動系”のシーンでほかの人以上に泣けば
「感受性が強い」とほめられます。

でも、多くの人が何とも思わないところで
泣いたりすれば
「変な人」「泣き虫」と変な眼で見られます。



テレビのバラエティーをちらちら見ると
“感動系”のお話の時は
ゲストの人たちが全員、ものの見事に泣いています。
終わったとたんにケロッとしています。

あれがずっと不思議でした。
(編集しているからかしら?とも思いましたが
 生放送でもそうだったからなぁ・・・)



幼いころから感じて来たのですが
感受性というものは
“働かせてよいところ”でだけ許されるものなんでしょうか。




「悲しみのスイッチ」について書いたら
「自分にもある」という方が思った以上に多くいました。

それと同時にちょっとおどろき・
ちょっと喜びだったのは、
普通なら感動しないところで泣けてきて困ったりした、
という話がわりとあったことです。


なぜって、
私ひとりがずれまくった感受性をもっているのかと
思っていたからです。


もしかしたら、アスペルガーではない多くの人たちも
表に見せている以上に多様な感じ方をしているのかな?

その上で「今は自分の感動を表す時ではない」
と判断して、
こっそり心にしまっておいたのかもしれない。


ただ私は、感受性が反応したら
それを抑えられないし
とくに幼少期は抑えるという発想もなかったのです。

それでやっかいな子と見られたのかもしれません。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

テレビの世界って、「どうですか?これ泣けるでしょ」という感じで泣く場面を放送して、それに合わせた「泣いてる人」を制作側が用意したいから、出演してる人はその要望に応えて泣いてる、って空気ですよね。

正直、現実世界よりもはるかに空気読みすぎとは思います。

「より多くの人が共感できる事」ってのはあるとは思いますが、「自分は全然響かなかった」って事も誰しもにあると思います。

例えば、最近ネットで評価の良かった映画をちょこちょこ見てたんですけど、評価通りにすごく感動できるものもあれば、途中で見るのをやめたくなるぐらいつまんなかったりもしました。
やはり感受性は人それぞれかと・・・

Re: No title

テレビはやっぱり演出が濃いのでしょうかね(笑)。

でも現実の世界でもけっこう悩みましたね。
もともと「空気を読む」ということが分からなかったため、人の反応が不思議でした。
人それぞれの感受性がある、というのは聞きましたが、
それにしてはみんな同じ所で同じように感動しているなぁ・・・と。

でも今回、ブログへの反応を見て、実際のことがうすうす見えてきて
よかったと思っています。
NIKI 安藤ニキ・ホームページへ
プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR