アイドルと聖者 其の二

さて。アイドルと聖者について、
いろいろな視点から検証してみませう。

聖母マリア(ラファエロ)
ラファエロが描いた聖母マリア。赤ちゃんのキリストを抱っこしています。



今回とりあげたいのが
「共有されたイメージ」です。




アイドルというのは、
ファンの間で一定のイメージを共有されています。


トレードマークの髪型や服装、メイク
「あの子だ」と、誰が見てもすぐに分かるイメージを持っています。
こういうのが流行になったりもしますよね

さらに「あの子はこういうキャラ」というのがあります。
グループだったら中心になる子、
先輩格のお姉さんタイプ、
おとなしめの子、元気な子・・・とかかな。



一方、聖者の場合は、信者によってイメージを共有されています。
たとえば聖母マリアはあらゆる聖者のトップであり、
マグダラのマリアは悔悛の象徴で妖艶な姿、
アグネスはあどけない美少女・・・というふうに。

※マグダラのマリア:もと娼婦だったという聖女。
          キリストによって救われ、悔悛した。
          長く美しい髪がトレードマーク。
マグダラのマリア0001
こんな感じに描かれます。




※アグネス:古代ローマの伝説的殉教聖女。
      長官の息子の求婚を拒んだため迫害され、殉教した。
      殉教当時まだ13歳だったらしい。(美少女アイドルの元祖!?)


アイドルのトレードマークのように
宗教画において、聖者はその人を特定する
決まった特徴を必ずもっています。


文字の読めない人が多かった時代、
「この絵はこの聖者の、こういう伝説を表している」と
はっきり分かることが必要だったためです。
(これをアトリビュートといいます)

男性の聖者でしたら
聖ペテロは青と黄色の服に
天国の鍵を持っている、
聖パウロは殉教の時に使われた剣を持つ・・・など。


そして聖者もまた、結構はっきりしたキャラを持ちます

ペテロは気性が激しい熱血タイプですし
トマスは疑い深い性格(キリストの復活を認めなかった)。

キリストの女弟子マルタは家庭的でおっとりした人、
妹のマリアは姉と反対に観想的。
ちなみにこのマリアは
上記のマグダラのマリアと同じ人と言うことになっています。

そして聖母マリアは、どんな人のことも受け入れる母親のような女性。



こうして共有されたイメージは
さらに美化されるようになるのですが・・・

これはまた次回をお楽しみに。

コメント

No title

「メンバーカラー」とか決めてるグループありますものね。

これはまさにイメージの共有化のためですねぇ。
この子は赤、この子はピンク、この子は緑、みたいな。

そして信者たちはその色の公式応援Tシャツを(3500円)買って応援すると・・・・(笑)

Re: No title

そうそう、まさにイメージの共有&キャラ分けですよね!
そして公式応援Tシャツのような、「グッズの果たす役割」があります。聖者にもアイドルにも。
これはあらためて取りあげるつもりです(^^)

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