今ごろになって映画『リング』のこと

この寒い季節にホラーの話ですみません、なはは。

ひさしぶり~に映画『リング』を見ました。

14.1.9リング
※出展:http://live.nicovideo.jp/watch/lv143885619




実は私、これをリアルタイムでは見ていません。
子供の頃、友達の間でえらい騒ぎになっていまして
名前だけは知っていたのですが。

幼いころから極端におびえるタチだった私を
危惧して、
うちではいつのまにか
“恐怖映画禁止令”が施行されていたためです。

私も見ようとはしなかったし。



『リング』を見たのは大人になってから、
テレビで放映されていた時です。
たしかビデオに録画して(!!)、深夜見たはず。
当時はまだ録画できるDVDデッキを持っていなかったのでした。


それをつい先日、また気が向いて見たというわけです。


ニキ流の(笑)見方からしても
なかなか興味深い点があります。


『リング』には残酷描写が一切ないのです。


史上最恐とも言われるホラー映画でありながら
実は即物的な恐怖がないのですよ。

大人になってからホラー映画を
けっこう見るようになりましたが、
とくに欧米のホラー映画は恐怖が即物的なんですね。

恐怖=暴力、みたいに。

たとえばフレディとかジェイソンとかにしたって
具体的に凶器を持って追いかけてくるわけです。
ゾンビ映画でもそう。

つかまったらぶち殺されるか、食われるか。
まあ分かりやすいと言えば、分かりやすい。


そこが『リング』の場合は「空気感の恐怖」
「ある存在そのものの恐怖」になっているように思えます。


日常的な何でもない光景が
とつぜん、異様な空気を帯びること。

日常の光景に「異常なもの」がまぎれこむ恐怖。


おそらく、ストーリーそのものが持っている性質でもあるのでしょう。
作中で、ビデオテープにかかわらない人々にとって
世界はごく普通の日常のままなのですから。

しかし、いったんビデオテープにかかわると
自分のいた日常が意味を変えてしまいます。


クライマックスでテレビ画面からはい出してくる
貞子にしたって
べつに犠牲者を食ったりはしません。

にもかかわらず、
あの眼のアップだけですべてを表現してしまっている。
あ、もうこりゃダメだ、助からない、と思わせるものがありますよね。

そこが凄いなと思います。


『リング』の持っている特殊性は
もしかしたら日本のホラー映画には
わりとあてはまることかもしれません。

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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