銅版画第一回目♪

先日、藤沢のリン版画工房に行ってまいりました。
昨年から「版画を始めてみようかなー」と計画していたのが
ついに実現です。

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工房内部の様子。


リン版画工房は
城戸さんというご夫婦が運営していて
版画に使う道具ならなんでもそろっているのです。

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奥の方にいらっしゃるのがご主人の方の城戸さん。




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版画は、使う道具をそろえるのがなかなか大変―というか
個人では不可能に近いことが多いので、
こういう工房の存在はありがたいかぎり。



さて、ここからは私の銅版画・第一号のお話。



今回は「ドライポイント」という技法をやりました。
銅版画の中ではもっとも古くて単純な技法で
ニードルという道具で版に直接、線をけずって描きます。


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まず、銅板の四辺をななめに削ります。
机にガムテープで固定しているところ。
右の方にあるのが使ったヤスリです。




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次に表面をみがいて、
小さな傷がないようにします。

(傷があると、そこにインクが入って
 刷る時に一緒に印刷されてしまうため)




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銅板をみがくときや、インクを洗う時などに使う
薬品の数々。




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下絵をトレーシングペーパーで写し取ります。
今回は、共感覚シリーズの一点を
版画で再現することにしました。



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写し終わったところ。




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版画は、刷るときに左右が反転してしまうため
あらかじめ下絵を裏返しに転写します。
写真はそれに使うカーボン紙。




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裏返しにした下絵を転写しているところ。




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転写し終わった版の様子。




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さて、ここからがメインの作業です。
カーボン紙から写った線をたよりに
ニードルで銅板を引っかいて、線を刻んでいきます。

画面左にある3本がニードル。
いろいろな種類があります。


ドライポイントは直接、線を刻んでいくため
太い線にしようとするとけっこう力も要ります。

ニードルを使いはじめると自然と無口になります。
ひたすらガリガリ。


私がよく使ったのは
右のスクリュー型のニードルでしたが、
集中して削っていたら
親指と人差し指の間の皮がむけかけた・・・




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ひととおり線を刻みおわったら、試し刷りをします。

インクには何種類もありますが、
試し刷りは黒がいちばんいいそうです。
線がよく目立つのですって。




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試し刷りで足りない線を見つけたら
それをおぎない、いざ本刷りです。

本刷りでは青いインクにしました。
まずこのようにたっぷりヘラで塗りつけて
そのあと、寒冷紗というごわごわした粗い布で
余分なインクをふきとります。

刻んだ線に塗り込むように拭いていくのがコツ。


また、拭きとり具合によっても
微妙なニュアンスが出ます。

真っ白にしたいところや
線を際立たせたいところはしっかり拭き、
暗くしたいところはあまり強く拭かない、など。




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いよいよプレス機にかけます。
プレス機に貼った「あたり」の中央に版を置きます。
その上から湿した紙をのせます。

「あたり」があるのは、
紙の中央に絵が転写されるようにするため。




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はい、刷りあがり!



今回は、インクの拭きとり方を調節しながら
6枚ほど刷りました。
しばらく乾燥させないといけないので
まだ工房にあります。


初めての版画工房はひたすら楽しかった。

私の感覚では、
銅版画って劇画と似ているところがあるからかも。

ニードルの線で描いていくところが
Gペンを使う感触と近いのです。


道具はなんでもそろっていますから、
どんな技法が自分に合っているか、実践しながらよーく試してみたいです。

次回はエッチングという技法になる予定です。

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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