自然が芸術を模倣する??

これ、今描いている油彩です。

地下道の男 14.1.170001

まだ描き途中まっただなかなので
ここからまた雰囲気も変わっていくことでしょう。

この絵は私が3年前に制作した
あるコラージュ作品をもとにしています。

地下道を歩く囚人
これ。




コラージュ作品はB5サイズと小さかったのですが
油彩ではF30号に拡大しました。
なぜだか私は、このコラージュ作品がとくに重要に思えて
これ一点だけで終わるのがもったいなかったのです。

コラージュ版を制作したのが
たしか2011年の6月ぐらいだったでしょうか。

・・・と、はっきり覚えていなかったので
作品の裏に書いた日付けを確認しました。
そうしたら2011年5月ですって。



でね。

うちの母がこのコラージュを見て
「ニュースで見た、原発の建屋にそっくりだ」
と言っていたんですよ。


そう、まさに当時は
東日本大震災で大騒ぎの日々。


でも驚いたことには、
その時、私はテレビを見られない状態だったのですよ。

(家族が四六時中つけているので
いやでも耳には入ってきましたけどね)

テレビを見られないということは
原発事故の映像だって見ていなかったということ。


そして第一、
このコラージュの原型は2007年にすでにあったのです。





私の人生にはときどき、
こういうビックリなことが起こります。
見ていなかったものを
描いた作品で言い当ててしまうこと。


以前、このブログで
『われ、深き淵へ』という劇画を連載しまして。
(ときどきタイトルが出てきますが、それだけ重要な作品だったということです)


その冒頭に麦の穂をかたどった
モニュメント
を描きこんだのです。

舞台が一党独裁制の国だから
こういうシンボルはいかにもありそうだと思って。


そうしたら、これがどうやら
スターリン時代のソ連に実際にあったらしいのよ。

「世界の建築」みたいな特番でやっていました。

スターリン時代に建てられた高層ビルは
「スターリン・クラシック」と呼ばれる
独特の様式を持っていたそうで。

その同じ建物かどうか
忘れてしまいましたが、
建物の正面に麦の穂をかたどったレリーフが飾ってあったんです。
でっかいのがどどーんと。




私はどんな現実でも
そのままネタにすることが決してないのですけど、
だからこそ
こういうことが起こると不思議な気持ちになります。

2010年に描いた絵が
「これは翌年の震災を予期している」とか言われたりしましたし・・・



ちなみに、題名の「自然が芸術を模倣する」とは
オスカー・ワイルドの言葉です。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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