名前という神秘の記号

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セルゲイ・サフノフフキーのことがきっかけになって
またユダヤ人の歴史のことが
頭に終日よみがえるようになっているところ。


(スケート選手がきっかけでこうなるのが
 いかにも私らしい)



私が「その話」を知ったのは
いったいいつごろのことだったんだろう。





少なくとも14歳のときには知っていたはず。


学校でホロコーストにまつわる
展示のパンフレットが配られて、
誰かが「おい、×××って何だ?」と言っているのが聞こえたから。

その空欄には強制収容所の
名前が入るのですが、
私はすでに何度も聞いて知っている名前でした。何があったかも。
「あーあれか」という感じで。

だからその時点では、
かなり知っていたはずです。




パンフレットには本物の遺品や資料が
展示される旨が
写真入りで書いてあり
クラスのみんなが、気持ち悪いと騒いでいました。



私がどれくらい、「その話」に影響されたか。
えんえんと記憶に残り続けてしまったか。
何度も夢で見たか。

それらをくだくだしく書くよりは
ただひとつのことだけを書いておく方が
確実に伝わることでしょう。


いつからか忘れましたが、
私は「そこ」の名前を書くことも
口に出して読むこともできなくなりました。

今でもできないままです。


だから、私がどこの話を聴いたり見たりして
こんなになっているのか
一番肝心なところでみなさんにお伝えができないんですよ。


ただ、もしこの話を読んで
興味があれば
ポーランド南部の沼沢地になにがあるか
調べてみてください。
ナチスドイツの歴史に絡めて。

誰でも知っている「それ」がありますから。




名前を呼べなくなるというのが
どういう心理メカニズムで生まれるのか、
専門家でないので分かりません。

ただ、何年か前に見た
ドキュメンタリー映画で
長崎市で被爆した方が同じことを言っていました。

その人は妹と二人で生き残ったのですが、
戦後になって妹は消息不明になったそうです。
おそらく列車に身を投げたのだろう、とのこと。


それ以来、妹の名前を呼べなくなったそうです。

映画に出演した時点では
もうかなりのお歳でしたが、
そんな歳になってもやはり、まだ名前が呼べないと言います。





・・・・で、ここまでが実は前口上。(長い)



セルゲイの思い出から
ユダヤ人の歴史にうつり、
さらにそこから名前を呼べなくなったある場所の
記憶にうつり、

たどりついたのは「名前」というものの持つ深さです。

どうやってここまで来たかを書いておかないと
意味不明な記事になりそうなので、
長くなるのを承知ではじめから書きました。


というわけで、ここから先はまた次回。
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