東日本大震災から三年

今年は東日本大震災から三年。

緑のバラ143100001

あのときの妙な感覚はいまでも忘れられません。


私の住んでいる地域は
派手に被災したわけでもなく、
私自身も無事だったのですが
それでもやっぱり私がおかしくなった。


それはまず
五感の錯乱という形で起こりました。




見るものすべてが白く、もやがかかって見えた。


露出過多で撮影した写真は
ハレーションを起こして白っぽく写るものですが、
まさに自分の視界がそういう具合でした。

みなさん、そんな感じになりませんでしたか?


あと、空気が揺れ動いているのを感じました。
それだけでなく、
そこに包まれているすべてが
空気と一緒になってこまかく振動していたんです。

実際には、もうどこも揺れていなかったのですが。



(ちなみに、幼少期のことを思い出すと
 その時の映像もすべて「白くもやがかかって」います。なぜか。)




次にあったのが言葉の錯乱です。



私は震災の第一波直後から
ブログでその時の思いをつづりはじめたのですが、
それがどうにももどかしかったことを覚えています。

自分の心の中でざわめいている
えたいのしれないものを
外に出したくてたまらず、
しかしそれを言い表す言葉が見つからない。


その「えたいのしれないもの」は
おそらく不安や恐怖といったものなのでしょうが・・・


何か言いたいという衝動はやまないから
とりあえず、見つかった言葉を当てはめていった――
というのが一番近いか。



だから、今読み返すと
どうにもとんちんかんな印象をぬぐえません。
「あのときの気持ちは本当はこうではなかった」
「今だったらこう書くんだけどなー」
というのが強いのです。

いったい何書いてるんだろ、と
恥ずかしくなることも多いです。


とにかく、なにか言葉を発していないと
落ち着かない状態でしたから。



人間は不安や緊張がつよいとき、
喋らずにはいられないことがあります。
相手がいるかどうかもおかまいなしに
のべつまくなしに喋り続けるのです。

あのときの私はおそらく、
そんな状態だったのでしょう。



ただ、そのとんちんかんなところを含めて
当時の記録だとも思うので
今でも記事は消さないでとってあります。

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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