『ユダの福音書』の謎

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みなさん、『ユダの福音書』なるものを
ごぞんじでしょうか。

キリスト教に関心のある方なら
聞いたことがあるかもしれませんね。


ユダと言うのはイエス・キリストの12弟子の一人で
師を銀貨30枚で敵に売ったという裏切り者です。
こんな人ですから
まあキリスト教世界では最大級の悪党扱いで。

私も幼少期に数年間、その話を繰り返し聞いてきたものです。




しかしそれと同時に、
ユダに対して深い関心を寄せる人もいます。

なぜキリストを裏切ったのか、その心理は?
キリストがすべての人の罪を救ったというなら
果たしてユダはどうなのか?

と。

たとえば作家の遠藤周作とか、そうです。


遠藤周作はユダを
「キリストに地上的な英雄を望んでいたグループ」の
一人だと推定しています。


当時のユダヤはローマに支配されていて、
ユダヤ民族の間には
ローマからの独立を求める悲願がうずまいていました。

そういう独立運動のリーダーになって欲しかったのではないかと。
しかしキリストは無償の愛を説くばかりなので
失望して裏切ったのだ――と考えています。

ほかにも
ユダは極悪人ではない、
良心の葛藤があったはずだと思う人は何人もいるようです。





そんな彼が書いたとされる福音書があるというのです。

福音書とはキリストの到来を伝える「良き知らせ」のこと。
新約聖書には、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4人が
それぞれ書いた福音書が入っています。




私が『ユダの福音書』の名前をはじめて聞いたのは
ディスカバリーチャンネルの特番
『だれがキリストを殺したか?』でした。

再現ドラマでキリストを演じていた人が
たいへんかっこよかったという
はなはだ不純な動機でさいごまで見たのですが。


ここに『ユダの福音書』の記述が出てきます。


それによると、
ユダはイエス・キリストから頼まれて
師をあえて敵に引き渡した
というのです。

キリストは「人類のために犠牲になれ」という
神の意思を知って
その意思を実現するためにユダに協力させたと。


つまりここではユダは裏切り者どころか
最もキリストに近い位置にいたということになるのですよ。

ユダはキリストの最大の協力者であり、
キリストは
ほかの弟子のだれにも明かさなかった秘密を
ユダにだけは明かしているのですから。



これはもう、キリスト教世界にとっては
とうてい信じがたいビックリ説です。


そりゃそうですよね。
一番の悪党と教わっていたのが
実はそうでなかったら・・・

今まで信じていた教義が180°変わってしまいます。

実際にその中にいたから衝撃度はわかります。



で。
時はちょっぴり流れて
別の番組になるのですが。

その『ユダの福音書』について検証している番組を見ました。
チャンネルはやっぱりディスカバリーチャンネル。


・・・ちょっと長くなったので
後半はまたあらためて記事にしますね。
後半もよろしく!

テーマ : 聖書・キリスト教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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