銅版画 メゾチント編

書こうと思って書いていなかった
「メゾチントでDie Young!」パート2です。
(もう忘れられてたか・・・)

さてさて気を取り直して
銅版画制作のリポート、メゾチント編いきましょう。

MT144052.jpg
【“魂が昇るところ”  2014年 メゾチント 8×6㎝(版)】

ブラック・サバスの1980年の名曲“Die Young”による共感覚です。




これは今までの銅版画と
ちょっと違った方法で制作します。
私・ニキも初体験です。


MT道具0001
こちらがメゾチント(略称・メゾ)に使う道具。
画面の向かって右に
大きなノミのような道具がありますね。
これが、メゾチント独特のものなのです。

メゾチントは、まず最初に
版の表面に無数の傷を刻み込んで、
そのまま刷ると画面が真っ黒になるようにします。

これを「目立て」といい
例の大きなノミはそのために使います。


そこをバニッシャーという道具でみがいて
表面の傷を平らにならすことで描いていきます。

つまり、いつもだったら
平らなところに傷をつけるのを反対にやるわけです。
白地に黒を刻むところを
黒字に白を刻むのです。



メゾチントの版が、今までよりだいぶ小さいことに
気付かれたでしょうか。

12×8㎝が標準だったのが8×6㎝。



なぜかというと
目立ての手間がハンパじゃないからです(+o+)
力はかかるし、時間もかかる。
いい運動ですが。


MT道具20001
そこで登場するのがこちら。
同じ、メゾのための道具ですが
これはリン版画工房の秘密兵器。

工房に通っている、とある方が
目立ての大変さに
どうにかならぬものかと工夫を凝らした
実用新案登録モノの発明です。

画面左の、挟むところにロッカーを固定して
右の方で棒を揺さぶっていくと
手で直接やるよりははるかに楽に目立てができます。

(全世界の版画工房に感謝されてもいいレベルの
 発明だと思うんですが、如何。)



MT版0001
目立て終了時点。
ピカピカだった銅板も
タテヨコに8回ほど(!)傷でうめつくされて、
すっかりつやがなくなっています。


MT版(転写済み)0001
下描き。ここから果てしない磨きの道です。




MTタメシズリ(途中)0001
ためし刷り。
ここからもうちょっと磨きます。



MT144052.jpg
磨いたり、ニードルで線を刻んだりして
なんとかイメージ通りになりました。



そういえば、今日5月16日は
この歌をうたったロニー・ジェイムス・ディオの命日でした。

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