“沼に飛ぶ魂”  版画バージョン 刷りの巻

「カバー挿画記念;
“沼に飛ぶ魂”銅版画化プロジェクト」
をやっている私。
版が無事にできあがったので刷りに入りました。


いつのまにかプロジェクトになってます。

※版制作のリポートはこちらの記事をご参照のこと

14621numa10001.jpg




これが、前回の版のインクをセピア色にして刷ったもの。
写真だと見えにくいですが、

ちょっと空の部分がきたない感じになっています。
ホコリが浮かんでいるような印象に・・・


修正することに。

銅版画で版を修正するときは
「バニッシャー」という道具で磨いて
表面のでこぼこをならす方法がメインなのですが。

どうもそのやりかただと
思ったようにならないのだ。


そこで私が考えた方法が、これ。

14621numa20001.jpg

はい、こちらはピカールといいます。

本来なら、はじめに銅板を磨くときに使う薬品です。

私はこれを綿棒の先につけて
消したい部分をこするやり方にしました。

これが予想外にうまくいきました。


14621numa30001.jpg
修正したあと。
空の部分がちゃんと明るくなっています。


まずはこのバージョンで10枚ほど刷りました。



14621numa40001.jpg

次、色を変更してブルーブラックに。
これは実験でやってみたので一枚だけ。


この実験でちょっとひらめいた。

セピアとブルーブラックを混ぜてみたらどうなるかと。

そうして生まれたのが最終版

14621numa50001.jpg


このバージョンでは、もともとの水彩と
かなり近い色合いが出ました。

これにはかなり満足したので
決定したのちはひたすら刷りまくりです。

最終的にはそうねえ、
一日だけで30枚近く刷ったんじゃないかな。



実はこれ、まだ完成じゃないのですよ。
ここに手彩色で仕上げとなります。

“沼に飛ぶ魂”は
空が黄色く光っているので
それを水彩で加筆するのです。


銅版画インクにも黄色はあるのですが、
これがどうやら濁るらしいのですよ。

銅との化学変化のためで
これはどうにもしかたないらしい。
手彩色なら色もきれいに出るはずなのでね。


刷りあがった作品は
いま、乾燥のため版画工房においてあります。
乾いたら一斉に彩色開始です!

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