六道絵にハマる

こちら、最新作の部分です。

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みなさんは六道絵ってごぞんじですか?
(なぜかパソコンで返還すると「六度上」になる)

主に平安時代から描かれた仏教美術の一ジャンルで
輪廻転生と、生まれてくる六つの世界を描いたものです。


下から順に、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天。

次の生まれ変わりでどこに出てこられるかは
あなた次第です!!・・・というメッセージが込められています。



なかでも特に有名なのは、地獄を描いたもの。

東京国立博物館や奈良国立博物館にも
地獄草紙がありますし、
聖衆来迎寺の六道絵でも
地獄を描いた四幅がメインにとりあげられています。


なぜ平安時代から描かれたかと言うと、
仏教の考え方では
1052年から末法の世になるので
「往生の術(いかに死ぬか)」がにわかに問題になったからです。

よく、世の中のひどさを嘆くときに
「末世だ」とか「世も末だ」とか言いますが
たぶんこの「末法思想」から来ているはず。

実際、疫病や天災があいついでいて
終末感のただよう世の中だったのです。
ちょっと西洋風にすると「世紀末」です。


実は私、高校の時に
この「六道輪廻」のテーマにえらく夢中になりまして
毎日、図書館および書庫にこもって見ていました。

私の通っていた高校、
なぜか仏教美術の本がすいぶん充実していたのです。


もともと幼少期に
キリスト教教育を受けていたこともあって
人間の業と救済について考える素地はできていたんでしょうね。

西洋でも東洋でも、
あの世への期待と恐怖は同じなんだなと思えました。


最近になって、
またちょっとこのテーマが私の中で再燃しつつあります。
冒頭の新作はそんな中で生まれつつあるのです。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

子供の頃に見て、恐すぎて軽くトラウマのようになった覚えが・・・・(笑)

Re: No title

だははは!たぶんいるでしょうね。それも意外と多く・・・
なんか絵本にもなっているみたいですし。

No title

ありますね~。タイトルもそのまま「地獄」って絵本。

大人になった今でも見るの恐いですわ(笑)
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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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