清張に夢中

今さらながら松本清張にハマっています。

小学生のころから好きでしたが、
今になって再燃しています。

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私の持っている清張作品(一部)。


特に好きなのは『絢爛たる流離』
1つのダイヤの指輪が
多くの時と場所を転々としていき、
持ち主のドラマが展開されていく――と言う話です。

でも、ほかにもありすぎるなー。
『潜在光景』とかもいいし。





古本屋に行くたびに見つけては買っているのですが、

いや~清張先生、書いた量がハンパじゃないのね。
当分、読むものがなくなって困ることはなさそうだ。



清張のどこが好きって、
その「人間を見据える態度」が好きなんです。


清張はごくふつうの、
いかにも身近なところにいそうな人々を
堂々と主役に据えます。

それも普通の人を普通に描いて
なおかつヒーローやヒロインにするのです。


そこいらのおっさんや兄さん、おばちゃんお姉さんが
「そこいらの人」であることをやめないままで
立派に小説の主要人物たり得ている。


これは簡単なようで、とても難しいことじゃないでしょうか。


普通の人が主役というのは
まあそれほど珍しいことじゃないでしょう。
しかし、その人たちの動静を小説の主題にするとなると
普通の人が「普通」でなくなってしまったり
やたらとクサ~い仕上がりになることも多いのですよ。

たとえばいきなり、この世を救う人間として
任命されちゃうとか。
感傷的に美化しようとするあまり
調味料ベタクソの仕上がりになっちゃったりね。


清張はそのどっちも、見事にないですね。


事件の黒幕が社会的地位のある人で
結果的に大きな事件に首を突っ込むことになったりはします。


しかし、登場する彼らはあくまでも「彼ら」のままです。

名もなき刑事は名もなき刑事のままで、
新聞記者は一介の新聞記者のままで、
自分に与えられた範囲だけで必死にがんばります。



そんな無名の人々の奮闘、苦闘、失敗、奮起その他を描くことにかけて
清張はまさしく巨匠だと思いますよ。ええ。




ちなみに。

なぜこの記事のカテゴリが『プルガダイスってどんな世界?』なのかというと、
自分の制作態度がそんな清張に近いからです。

テーマ : つぶやき - ジャンル : 小説・文学

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