みんなのうた『雪祭り』 其の二

さて。
「みんなのうた」で放映された名曲
『雪祭り』について前回からの続き。


なぜ郵便屋さんはあのような怖い姿をしているのか、
私流に検証しとります。

yukimaturi141117.png
↑ふたたびご登場願った郵便屋さん


前回は「村社会の閉鎖性による外の世界への恐怖」
でございました。



次に私があげたいのは
子供の視点から見た「郵便屋」という職業




子供にとって「郵便屋さん」という職業は
かなり不可思議なのではないでしょうか。


どこから来て、どこに行くのかわからない。

毎日同じ時間に来て、
家々を一軒ずつまわっていく。


そこに、最初に指摘した
村の閉鎖性が加わったら、
興味深いと同時にどこか不気味な「他者」として
写るのではないでしょうか。




そして三つ目。

この郵便屋さんが届けるのは
「花の便り」です。
普通の手紙ではありません。

ですから、この人は人間というより
自然界の精霊のような存在なのかもしれません。




もともと日本には自然崇拝の伝統がありました。
草や木や山にそれぞれ、神様や霊がやどるという
考え方です。

『雪祭り』の中でも
「山おろしにげてゆく」と歌われています。

山おろしとは
山から吹き下ろす風のことなのですが
ここでは擬人化されていますね。

冬の神様が春の神様に追われていく。
(神様に擬人化というのも変ですが
 要するに人格を与えているということです)




さて、この郵便屋さん。
春を運ぶ存在であるなら
もっと優しい姿で描かれるべきなのに・・・と思いますが

自然は身近にあると同時に
畏怖すべき存在なんですね。

よく「神様の機嫌を損ねないように」と
お祭りをしたりお供えをしたりするのは、そういうこと。


だからこの郵便屋さんも
一種、異形の姿で描かれたんじゃないかな・・・と思うのです。

テーマ : NHK - ジャンル : テレビ・ラジオ

コメント

No title

う~ん、なるほど。

自分が見た感じだと、この郵便屋さんで気になる所は

「もじゃもじゃのもみあげ、もじゃもじゃの太い眉、褐色の肌」は、
これはとても「男性的」な意味があるように思います。

「目の下の刺青のような化粧のような線、何故か赤い歯」
これはなにか先住民族的なものに見えます。

このあたりはニキさんはどう思われますか?何か、何か深い意味ありげな感じがするような、しないような(笑)
自分はここから先は何にもわかんないんですけど(笑)

Re: No title

kotatsuさん鋭い!
そうですよね。この郵便屋さん、かなりの「縄文顔」なんです。
ほかの子どもたちはみんな弥生顔なのに。
そして大きな目、太い眉毛、鷲鼻、などは
日本人が描く“異民族”のイメージとかなり一致しています。

日本にも大和民族のほかにいろいろいましたから。滅ぼされない限り、現代でも当然いるでしょう。
東北地方だったら蝦夷(えみし)あたりですかね。

いや~、一本の歌から民俗学の領域まで入ってきましたね(笑)。

No title

縄文顔と弥生顔ですか~

なるほど~~(2回目)


作ってる側の人って見てる側からはわからないような色んな深い思い入れを込めて作られてるものだと思ってはいましたが、想像を遙か越える深い意味があるものなのかなと・・・


Re: No title

アニメを作った人がどこまで意味を込めていたかは分かりませんが、
深読みしようと思えばいくらでもできそう。面白いですね(^^)

ちなみにこの曲、放映していたフルバージョンを見たいのに
動画が見つからないです・・・泣

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