あんずジャム事件

hana 1411210001

先日、発達障害ネタで
「変な一般化をしてしまう」ことを書きました。



それでもうひとつ、思い出した例があるので
それも書いておこうと思います。


私が覚えているいちばん古いお客さんは
4歳位のときだったでしょうか。

そのお客さんがおみやげに、あんずのジャムをくれました

私はそれがとても嬉しかった。




ここまでだったらいい思い出です。






ところが私
「お客さんは必ずあんずのジャムをくれる」
認識してしまったのですよ。




それからしばらくたって
別のお客さんが来ました。
その人がくれたのは貯金箱


パニックになって泣きだした記憶があります。

(だいたい「貯金箱」がなんたるものかも知らなかった)



お客さんは困っただろうし
親にはあとで叱られるし
私は私でわけがわからないし、散々でした。




これね、もしあらかじめ

「お客さんがあんずのジャムをくれるとは限らない」
ことを知っていたら
「ありがとう」が言えたんです。




これを知っていて
プレゼントを気に入らないと意思表示するのは
ただのわがままですが、


もともと脳の仕組みのせいで
「お客さんがおみやげをくれるかどうか、
 何をくれるかはその時によって違う」
ことを
知り得なかったのです。

俗に言うわがままとはこの点が根本的に違います。



パニックになったのは
頭の中で「あんずジャム」を絶対的なものとして
一般化してしまったため。
それだけショックも大きいんです。

たとえてみると、
自分の親と信じていた人がそうではなかったと
言われたぐらい。

「いつも自分の近くにいる人たちは自分の親だ」と
認識するのも
一種の一般化ですからね。




ただ、周囲の目から見ると
本人の脳の事情なんて分からないわけですよ。


だから周囲は「失礼な子」「わがままな子」と思うし
親だったらとりあえず叱っておく。
だって子供がお礼を言えなかったら
叱るぐらいしか選択肢はないですよね。



あんずジャムを見るたびに、ほろ苦く思いだしますよ。




私が、発達障害の診断は早ければ早いほどいいと考えるのは
こういうことがあるからなんです。


こういう失敗をなんども繰り返すと
どんどん自信をなくしていきますからね。
「自分はだめな人間だ」と思うようになる。
しまいには本当にダメな人間になってしまうかもしれない。

親だって必ず教育のせいだと言われますし。



障害の診断をされるのはいやだというケースも
よくあるみたいですけど、
あんまり健常者カテゴリにこだわらないでほしいな。
誰のせいでもないんですから。

テーマ : 発達障害 - ジャンル : 心と身体

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