いまだに風船がトラウマ

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子供のころになくしたものって、
いつまでも覚えていたりしませんか?

たいしたことのないものでも、
すごく大きなものをなくしたような気がする。





私の場合、いちばん強く覚えているのが風船


二回ぐらい人ごみにもまれて
空に飛ばしてしまったことがあって
泣き叫んでいた記憶が今でも残っています。



「あれ、あのまま宇宙まで飛んでいくのかなぁ」とか
ぼんやり考えました。


母が言うには
「そのうちパンクして下に落っこちてくる」そうなので
じゃあどこかの誰かが拾うのかな、
その人は私のことなんて知らないんだろうな、とか
いろいろ想像していました。



その傷が異様に深かったらしくて
いまだに思うんですけど、
なんで子供に風船なんてあげるんでしょうね。

水素だかヘリウムだかが入っていて
上にプカーッと浮かぶやつです。


うっかり手を離したり
紐が切れたりしたら
空に飛んで行ってしまうのは明らかなのに。


また貰えばいいとかいう問題じゃないんですよね。


自分の大切なものが
自分の見ているまえでどんどん遠ざかっていく。
それをどうすることもできない。


普通の空気が入っているのでいいじゃないですか。
選挙の時におみやげにくれるやつみたいな。
手を離したって上には飛んでいかないし。

ムードに欠けるというなら棒の先端につけるとか。




風船を空に飛ばしたことが
ずっと心の傷になったという子供はけっこういるはず。
実際にそういう話を聞いたことがあるからです。

私にとっては「空に飛んでいく」イメージとも重なって
ほとんど誰かと死別した記憶に近い位置になっています。


その体験に何か意味でもあるんでしょうか。

テーマ : つぶやき
ジャンル : ブログ

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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