慶應といっしょ

こうして先の分からない中で(本当)制作活動をしていると
いやー、慶應の通信で学んでいたときのことを思い出しますわ。


私は2002年~.2009年まで、慶應義塾大学通信教育課程に在籍しました。


通信教育と言っても、
よくある教養講座のようなものを想像してはいけません。


慶應の通信をなめたらいけませんぜ。






入学したときに聞いたことには
「一説には卒業率5%」と。

おそらく今でもたいして違ってはいないはずです。




勉強のレベルがとにかく高い。
通学生より高いといわれています。

哲学系のテキストなんて、言葉の意味からして理解不能なケースも多いです。
日本語なのに。



卒業までに必要な単位は120単位。
さらに、卒業論文の単位が別に必要でした。



単位をもらうには、まず課題によってレポートを書く。

これが毎回、400字詰めレポート用紙
5枚から10枚の長さだったかしらね。

テキストのほかに参考文献を最低2冊、時には5冊くらい読む必要がありました。



レポートのほかに科目試験もあって、
両方に合格してやっとこさ単位がもらえる。

そして一度にもらえる単位は多くて4単位。
それもめったになくて、
ほとんどは2単位か、1単位という教科もありました。


レポートが不合格になればもちろん再提出します。

が、不合格のショックもさることながら
同じ課題で別の答えをひねり出さなくてはならないことの疲労感は半端でない。




私はもともと知識を詰め込むのが好きだったので
勉強は苦じゃないのですが、
精神的に一番来るのはレポートの結果待ちの期間。


合格か不合格かで天地の差なわけですから
結果が気になってそのことしか考えられない。

だいたい一カ月か2カ月で戻ってきますけど、
時には10日ぐらいで戻ってきたこともあるので
提出1週間後くらいから、まったく気が気ではない。


3か月待って返ってこない時なんてもう最悪。


ちなみに、そのときは通信あてにお知らせする方式になっていました。
先生も忙しかったり、郵便事情から届いていなかったりすることもあるからです。



毎日毎日、郵便の届く時間が近づくと極度の緊張状態になり
郵便受けをのぞいては「また来ていなかった・・・」と脱力し
気を紛らわすために別の課題に取り組む。


それを何十回とくりかえして必要なところまでこぎつけました。




おかげで今でも、郵便配達のバイクの音を聞くたびに
軽く胃が痛いです。



入学した時点から鬱病だったのですが、
ちょうど摂食障害悪化の時期と重なったため
私の状態はかなりとんでもないことになっていましたね。

一日中嵐のような不安の中にいて、過食症はひどいし、原因不明の喀血吐血まで起こりました。




結果的には7年かかって卒業したのですけど、
在学中に知り合った人たちで
その後「卒業した」という話を聞いた人が一人もいません。

私が知らないだけかもしれませんが、
どうやらやめたらしい、という人は何人もいます。



ちなみに、単位をとるためにはスクーリングも必要で
私は最大限参加するようにしていました。

最初の年に、「レポートよりスクーリングのほうがやりやすい」と直感したためです。

そのせいか、スクーリングで単位を落としたことはありませんでした。
摂食障害で入院しかかっていた割にはいい成績だと思います。


・・・


こんな感じで、当時のことを思い出すんです。

よくやってたなぁと。

もしかしたら今だって似たような状況かもしれません。
公募展の結果待ちの期間は
やっぱりあのなつかしいレポート待ちとそっくりなんです。

さすがに身体症状はもうないですけどね。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

探究者ニキ

Author:探究者ニキ
安藤ニキ
神奈川県横浜市生まれ、
慶応義塾大学文学部哲学科卒業の画家。
油彩・版画・ドローイングなど表現方法はさまざま。たまーに漫画も描きます。
作品のお問い合わせはnikiあっとando-kobo.jpへお願いいたします。

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