障害者の絵姿ってむずかしい?

比較的デリケートな話題になりそうなので
いままで書くことをためらっていたのですが、

障害のある人の絵姿について。








子育てエッセイ漫画とか、夫婦エッセイ漫画?とかがありますよね。
「うちの子は○○」「旦那さんは○○」というタイトルの。
○○の中にはいろいろな特質が入ります。


その中に、子供が知的障害者のエッセイ漫画がときどきあるんですよ。


それを見て私が「あれ?」と思ったのは、
その子が普通の子と区別のつかない姿で描かれていること。




知的障害のある人って、
外から見てはっきりそれと分かることが多くないですか?
その人の内面的な特質が、姿かたちに表れていると言えばいいでしょうか。

そして、ダウン症の人なら当然そう。顔を見れば分かる。



これは、だからどうだという話ではなく
ただ「ああ、そういう人なんだな」と分かるというだけの話です。



ところが、知的障害のある子供が描かれるとき
その特質はまるでないもののように描かれているのです。
ダウンの子でさえ、他の子と区別がつかない顔をしています。

これがちょっとひっかかってしまう。



障害がその人の特性であるなら、外に現れた特性も描くのが自然ではないのかしら。



いや、私はてっきりそう描かれるものと思っていたんです。
でもそうではなかった。




そのまま描いてしまったらいけないのかな?


はっきりそうと分かる絵姿で描いたら「失礼」?「かわいそう」?
「悪意を感じさせる」?




知的障害に限らず、障害と名のつくあらゆるものに対しては
「障害は個性だ」「みんな違ってみんないい」のスローガンのもと
価値観の転換をはかろうとする運動が長年つづいていますけど・・・

もし、「美化」という意味でその特質が描かれないのなら、
やっぱり障害という特性はうれしくないもの、ということになるのでしょうか。





ちょっと考えてみてね。
たとえば、今、何かと話題になっちゃっている乙武さん。


もし彼の全身像を描くことになったときに
「五体満足」の姿で描いてしまったら
かえって失礼でしょう。



知的障害と身体障害はもちろん別ものですが、
その人の特質が外からわかる、という点では
この場合さして違わないと思います。

もちろん、外から見て分からない知的障害の方もいるでしょう。
その場合は今回のテーマにあてはまらないので除外。

そして私のような発達障害にも、それとわかる特徴がもしかしたらあるかもしれない。





私は最近、肖像画のお仕事をする機会が増えたので(ありがたや)
このことについてよく考えるようになりました。
肖像画はモデルの特徴をとらえなければ、肖像画になりません。
その人だってわからなかったら意味がないですから。

顔はその人の個性そのもののようなものですから
特徴をもたらしている理由がなんであれ、
顔にあらわれた特徴はちゃんと描きます。


ごく自然にそう考えていました。




でも、“普通の”特徴はいくら描いてもよくて
障害がもたらした特徴は、描いてはいけない?

もし描いてはいけないなら、なぜなんでしょう。




もしかして
障害をはっきりそれと分かる形で描きつつ
悪意を感じさせない、というのは
ものすごく大変なことなのでしょうか。

テーマ : 今日のつぶやき。 - ジャンル : 日記

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