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私は最近、よく鉛筆で絵を描いております。


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【“私の心のキリスト(部分)” 2016年 鉛筆・紙 180x140mm】




実に感慨深い。





なぜかくも感慨深いかと言いますと、
これはかつて禁じられた技法だからであります。いやまじで。




私が子供のころから、ボールペンや鉛筆で描くのが好きだったとおぼしめせ。
それこそ細密画みたいな絵を
飽きもせずいつまで~も描いていました。



ところが不幸なことに、
私のそういう特質は現代の教育理念と相反するものだったらしくてね。
「子供にふさわしくない」という理由でとりあげられちゃったわけです。

「子供はクレヨンや絵の具で、ぶっとい筆致でカラフルな絵を描くべし」
というのが「正しい絵の描き方」なんだそうです。




私は人に何か言われると
いつも自分のほうが悪いと思うたちだったため
一生懸命、「悪い絵」をやめて「正しいといわれている絵」を描くように
努力しました。

でもさあ、いきなり全然違う画材を使おうったって
当惑するだけなんだよね。

年齢ひとケタにして
すでに自分の個性らしきものができあがってしまっていたため
それを抑えようとしたって、無理なのよ。


クレヨンでは鉛筆みたいに細かく描けないし、
人の顔だって思うように描けない。


それでも向こうのほうが正しいと信じ込んでいたから
本当の自分とぜんぜん違う方向に
どんどん進まされていった。


・・・



こんな過去があるもんだから、
私にとって鉛筆画への回帰は
故郷へようやく帰郷をゆるされたような深~い感慨があるのです。




それにしても「鉛筆やボールペンで描いてはいけない」って
今でも学校ではそう指導されているんかしら。

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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