20歳、拒食症だった

夏になると、決まって考えることがあります。
20歳の時のこと。
降りてくる聖なる堕天使
【“降りてくる聖なる堕天使”  2011年 ミクストメディア B5】※本文とは特に関係ありません

20歳の夏、私は拒食症でした。
体重が33キロで、
ひどく飢えているのに食べるのが怖かった。

頭は覚醒しているのにまともに働かなくて
何もできず、何にも集中できない。
眠ってもすぐに目が覚めてしまう。
空白の時間が押し寄せてきて、一日がとても長かった。

事実、私はこのころ
約一年間にわたり、絵を一点も描いていません。


栄養失調から肝炎になり、
皮膚に発疹ができました。
お尻が炎症を起こして痛いので
夜、眠る時もあおむけになれず、
横を向いて寝なければなりませんでした。

夏が終わり、秋も冬も過ぎて
翌年になって
ようやく発疹と肝炎は治りました。

今でもあの時のことは
私を身震いさせますが、

私はなぜ、回復できたのでしょうか。

それはいまだにわかりません。

ただこのことで、食べることを
(無理やりにでも)自分に納得させたのは確か。

私にとって、
食べないでやせ細ることは
心の中に隠していた、20年分の言いたいことを
自分の体で示すような意味がありました。
何があってもくじけない、強い子だと思われ続けて
本当は違うんだって言いたかった。


でも、そんなことをしても(=自分の体を苛めても)
何もならないと分かりました。

病気が病気を生むだけだったし
ただ一人、私の本音を理解していて
いつも私の「戦友」でいてくれた母に、
あまりに申し訳ないと思ったから。


アトピーがせっかくよくなっているのに
もう皮膚疾患はゴメンだ、と思ったせいもあります。

あれから7年たって
今では心も体も、一番いい状態です。

その間も、アスペルガーだと分かったり
いろいろな出会いがあったり
うつ病もよくなった途端に
極度に悪化したり
大学を卒業したり
個展をしたりしました。

今、思い出してみると
拒食症とその回復の期間は
2年近くかけた、心の成人式だったような気がします。


今回はちょっと
私自身のことについて、でした。
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